第2回飯舘YOITOKO発見!ツアー
~郷愁を誘う秋の飯舘を巡る~

らら・カフェ 2022冬号(第61号)/ 2022年12月


▲トウバノマツ石碑群

 「飯舘YOITOKO発見!ツアー」は、村外の人に飯舘村のさまざまな魅力を感じてもらい、村のファンになってもらうことを目的に2022年度4月から始まった企画である。
 第1回は4月24日に開催された。参加者は東京をはじめとする関東圏や宮城県などから31名が参加。「飯舘復興の桜」の見学、「飯舘村食を考える会」の「田植食」をお昼に、午後からは絵本作家・松本春野さんの絵本の朗読会、田植踊りの披露、最後に「あいの沢」の散策など、ゆったりとした時間の中で飯舘を満喫した。
 今回、第2回目のツアーは38名が参加。紅葉真っ盛りの秋の飯舘を巡り、貴重な史跡の残る森の中を探索。さらに郷土料理の昼食とミニコンサートの開催、伝統芸能の神楽が披露された。
 東日本大震災から11年半、全村避難した飯舘村の復興の進行具合は、県外になかなか伝わってない。多くの人に飯舘村に来てもらって、その魅力を知ってもらい、リピーターになってもらうことが必要。その取り組みをららカフェでもどんどん紹介し、広めていきたいと思う。 (編集部)  

快晴の秋空の中、自然と歴史豊かな飯舘の地へ出発!
 11月5日土曜日、当日は晴天に恵まれたものの、きりりと冷える晩秋の空気だった。福島駅西口に集合した参加者は観光バスに乗り込み、川俣町を経由して一路飯舘村へ。


奥州西街道「塩の道」
 最初に見学したのは「塩の道」。江戸藩政期に作られた奥州西街道を通称「塩の道」という。かつて、相馬の沿岸でつくられた塩が馬の背に載せられ、阿武隈山地を越え、二本松まで運ばれていた。塩だけでなく海産物や陶器(相馬焼)も運ばれたそうである。また、相馬藩は参勤交代の通路として、この道を通って奥州街道に出るよう通達されていたという。
 その行程は、相馬の浜から中村城下〜栃窪(鹿島)〜八木沢(飯舘)〜関沢〜飯樋〜比曽(飯舘)を経て、山木屋(川俣)〜白髭(東和)〜小浜(岩代)そして二本松や本宮への奥州街道へつながる。
 当時の面影を残す林道が500メートルほど続く。このところの寒暖差により鮮やかに色づいた紅葉が一段と美しい。その途中には、「トウバノマツ石碑群」があり、小ぶりの石碑や地蔵が15個ほど並んでいる。よく見ると地蔵は頭部を落とされている。明治になってからの廃仏棄釈のためだという。なんとも寂しい話だが、後から発見された頭部をくっつけた地蔵が一体だけあって、その心遣いにほっとした。


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